原価予測の方法

原価予測の方法 【簿記2級講義 第21講】

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【簿記2級講義 第21講】 原価予測の方法

1、原価予測の方法

原価計算の目的として原価管理又は利益管理があげられることがありますが、利益管理を適切に行うためには原価の発生態様を予測する必要があります。

 

原価の発生態様とは、原価の発生する様子を意味し、たとえば、営業量が増加した時に、その増加に対して原価がどのように増加していくかを意味します。

 

原価の発生態様で分類した場合、一般的に下記のように分類されます。

 

① 変動費-営業量の増減に比例して増減する原価(例えば、直接材料費、補助材料費、直接労務費
② 固定費-営業量が増減しても変化しない原価(例えば、減価償却費、火災保険料、固定資産税)
③ 準変動費-変動費部分と固定費部分から構成される原価(例えば、電気代、ガス代、水道料)
④ 準固定費-営業量の増減に対して、階段状に変化する原価(例えば、職長の基本賃金、検査工の基本賃金)

 

営業量と原価の発生の関係を示した場合、下記に示す通りになります。

 

原価の発生態様による分類

 

2、変動費、固定費等の分類方法

原価を変動費、固定費等とに分類する方法は、下記の方法があります。

 

①費目別精査法
②高低点法
③スキャッターチャート法
④回帰分析法(最小自乗法)
⑤重回帰分析法

 

しかし、日商簿記2級の範囲は、費目別精査法と高低点法ですので、これらの方法を解説しておきます。

 

①費目別精査法

 

費目別精査法とは、帳簿に記録された原価データから、その発生態様を確認しながら、各費目ごとに変動費、固定費、準変動費、準固定費などに個別に分類する方法です。

 

変動費に分類された費目については、一定期間に発生した原価を営業量で除して、一営業単位当たりの変動費を計算します。

 

固定費に分類された費目については、一定期間に発生した原価を期間原価とします。

 

準変動費に分類された費目については、高低点法等により、変動費部分と固定費部分に分解し、変動比率と固定費額を計算します。

 

準固定費に分類された費目については、営業量の増加に応じて、どの時点で追加的に原価が発生するか調査し、原価の発生を予測します。

 

②高低点法

 

高低点法とは、準変動費と分類された費目について、変動費部分と固定費部分に分解する方法です。

 

この方法は、営業量とそれに対応する原価発生額のデータを複数収集し、それらのデータから営業量の最大値と最低値を代表値として選定し、その2点を結ぶ直線を引くことにより、変動費率を算定する方法です。固定費は、変動比率を基に算定されます。

 

この方法の留意点として、正常な操業度の範囲内のデータを代表値として選定する必要があります。

 

これは、原価発生の態様を予測する際に、正常な操業度の範囲を超えて発生した原価データを利用した場合、異常な原価発生をもたらした可能性があり、代表値として好ましくないからです。

 

高低点法

 

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