フラッシャー付き自転車

        

※ この画像はお友達のSattonさんからお借りしたものです

そもそもはすぴーは「フラッシャー」の意味が何なのか子供の時は

わからなかった。「クラッシャー」というプロレスラーがいた頃だ

ったし、「プラッシー」というお米屋さんにしか売っていない飲み

物が流行っていた当時だったので、「フラッシャー」とは何ぞやと

いう疑問はあったが、大人になってから解決した。すなわち

「flash」(照り輝く)に名詞化するための「er」がついた

「flasher」という単語になるわけである。

 

強いて日本語に訳すならば「方向を指示するための明るいランプ」

といったところだろう。当時は「サイクリング車」と呼んでいたが、

今で言うところの「マウンテンバイク」プラス様々な機能付きの

自転車だったと思えばいい。

「フラッシャー」は単1の乾電池を4本〜8本、必要とし、何とまぁ、

重々しい電源を必要としていた。その用途は「方向指示器」以外の

何ものでもなく、「自分は今から左に曲がりま〜す」ということを

合図するだけのもので、しかもランプが右から左に、左から右に

点滅を繰り返すものでした。最近ではデコレイトしたトラック野郎が

そういった装備をしたシーンを見かけるが、まさにあれの同じだ。

操作のボタンはだいたい左のハンドルにあり、バイクと同様になっている。

 

当時のサイクリング車の変速ギアは5段、8段、10段、15段

・・・と色々あったが、最もポピュラーだったのは、10段と節目

の良いタイプだったように記憶している。

さらにバックライト付きの速度計、水筒、ラッパ、ブザー、テール

ライト、風車、カゴ、空気入れ、ラジオ、・・・など色々

と装備させていることが特徴的であった。ひどく凝るやつは「風力計」

「タコメーター」「斜度計」なんかも付けていたが、一体、何の意味

があったのか計り知れない。(笑)

またブレーキもディスクブレーキ、オイルブレーキ、ドラムブレーキなどバイク並みの

機能を備えていたが、普通のゴムで挟むタイプの方が実用的であった。

 

「スモールライト」をやたらたくさん装着しているタイプも流行

っていた。トラック野郎ならぬ自転車野郎だ。発電機、1個では力

不足で前輪後輪に発電機を1個づつつけているもの、さらには合計

で3つ4つと付けたはいいが、タイヤが重くなって動かないことを

その後、知ったなんていうアホが絶えなかった。

 

はすぴーと友人K君はよく、自転車で知らない町を探索し、わざ

と迷子になり、ドキドキする遊びが好きだった。これによって現在

の方向感覚を身につけたといって良いだろう。(笑)

夜、暗くなった途中の路地では「少しでも明るい方が心強いよな」

なんてことを言い、意味のないフラッシャーやスモールライトを

点滅させて喜んでいた。

 

サイクリング車は当時の価格で約3万円もしたので、今の金額に換算したら、

8〜10万円していたのではなかろうか?(←憶測)

だから当然、重宝されていて、屋外に駐車せずに家の中に新聞紙を敷いて、

駐輪させていたケースも割と多かった。

 

当時の子供たちの7割くらいが、サイクリング車に乗っていたよ

うな気がする。残りの3割は家庭が貧乏だったか、父親が「そんな

チャラチャラしたもん、必要ない!」という星一徹みたいなガンコ

オヤジのいる家庭、あとは「ぼくはおかあさんの買い物用自転車(

ママチャリ)を借りるから、いらないんだ」というミーハー否定派の

優等生タイプなどがサイクリング車には乗っていなかった。

 

はすぴーの通った中学校は区立の学校ではあったが、風紀の厳しい

学校として有名で、最近では「良い高校」に進学する後輩も多く

わざわざ「越境」させてでも、この中学に入学させる親も多いらしい。

ちなみに足立区立の中学校は第一中から始まり、第十六中まであるが

なんと安易な名前をつけたもんだと思う。

はすぴーの家から学校までは遠かったので、自転車で通うことが許さ

れた。風紀の厳しい学校だから、サイクリング車での通学はダメで、

もしサイクリング車を使う場合には、ハンドルを逆さにすればOK

あった。ドロップハンドルやセミドロップを逆さにした格好を想像して

欲しい。何ともカッチョ悪い・・・カッチョ悪いだけでなく、オートバ

イでいうアメリカンスタイルみたいなもので、とても危険だったと

思うが、学校からの指示はハンドルを逆さにすることであった。

 

その後、サイクリング車はすたれ、「ミニサイクル」と呼ばれるタイ

プが昭和50年初頭くらいから流行するようになっていくのであった。

 

※ この画像はJUNさんからお借りしたものです

(原稿:98/8/29)

 

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「あの頃」のセピア色の想い出

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