★ サッカーゲームと野球盤

今やテレビゲームの人気はますます拍車がかかり、色々な種類の

ゲームがあるが、中でもスポーツ系のものは男の子を中心に

人気が絶えないらしい。

はすぴーは残念ながらこの類のゲームソフトは持っていないのだが

よく店頭のデモを眺めては「ふーむ、実にリアルではないか。まさに

自分が監督になった気分で楽しそうだのぉ」と思ってしまった。

 

現在ではこのように非常に「よくできた」ゲームで熱くなれるようだが

はすぴーのガキの頃には「サッカーゲーム」や「野球盤」というもので

遊んでいたので紹介します。

 

これらのゲームは当時でも高級品に属するおもちゃで、両方をもって

いた はすぴーはさぞかしお金持ちのおぼっちゃまだったことか!

・・・というのは粉飾決算で、どちらかと言えば貧しい家庭だったのだが

親戚の知り合いにおもちゃ問屋を経営している人がいて、破格の値段で

入手することができたらしい。(談:はすぴー父)

 

これらのゲームに熱中していたのは、はすぴーが小学5〜6年の時だった

から昭和40年代の半ばだったと思う。宇多田ヒカルの母親「藤圭子」が

♪赤く咲くのは芥子の花〜と歌っていた時代である。

 

【サッカーゲーム】



 

大きさは縦60cm ×横30cm(くらいだったと思う?)で、プレーヤー

の人形を上下に移動させるか、回転させるかして相手のゴールに直径2cm

くらいのボールを入れることを争うゲームである。

 

普通、サッカーはイレブンちゅうことで11人で試合をするのだが、

このゲームは1チーム攻撃3人、防御2人+ゴールキーパーの計6人で

行われる。しかし両手でこれら6人の選手たちを操るのでかなり忙しく

手先の器用さを要求されるタイプであった。

 

プレーヤーはボールを蹴っているポーズを形とった鉄製の板であり、

ゴールキーパーのみ立体的な人形の姿であった。手元にあるレバーを

操作することでプレーヤーを「中田英寿」の如く巧みに動かし、ボールを

パスして相手ゴール目指してシューート!

本当のルールではエリアラインからボールを出してはならないのだが、

このゲームではボールがグランドから出ない限り、「続行」であり、

壁(フェンス)の反射を利用したシュートもあったて、これは後に

登場する「アイスホッケーゲーム」に受け継いでいかれる。

従ってバネ仕掛けの「コーナーキック」は何のためにあったのか理由はわ

からない。またハガネを使った「ゴールキック」もあった。これはうまく

タイミングを合わせるとゴールキックでありながら、直接相手のゴールを

狙うこともできる優れものであった。

そうそう、プレーヤーは上下に移動するか回転するかだけなのだが、

キーパーは左右に倒れることしかできない脳なし野郎であった。



 

このような一見、単純そうなで実際のところ単純なゲームではあったが、

かなり熱くなれるおもちゃであった。

本当のスポーツと同じく練習することで、腕を磨くことができるからだ。

たとえば、ライトフォワードの選手ならレバーを押し上げると同時に

回転させることで、右90度からの目を疑うような素晴らしいシュートが

発射できたり、敵のゴールキーパーの背中の後ろを通ってゴールインすることもあった。

またはレバーを二本同時に動かして、絶妙なパスワークでゴールを狙ったり

相手の体を利用した頭脳プレーも考えたりもする。

さらにウソのようなのだが、ゴールからほど遠いある箇所からだと敵に邪魔

されることなく、一気にロングシュートを決められるスポットがあり、

プレーヤーを1ミリ単位で動かし、まるでアポロを打ち上げるかの如くその

スポットにボールを設置する超ウルトラ裏技まで登場するありさまだった。


 

飽きることなく遊んでいたサッカーゲームであったが、いかんせん作りが

単純できゃしゃだったので、無理がたたってレバーと人形を繋ぐ歯車の

部分がすぐにとれるようになったり、人形が回転しにくくなったりして

ハードウェアに問題が生じてしまい、ついには母親から「使わないのなら

こんなに大きなもの捨ててしまいますよっ!」とお叱りをうけてやむなく

処分してしまいました。

 

今、やっても楽しいんだろうなぁ〜。このサッカーゲーム。。。。。

日本玩具資料館にありました↑

最近のサッカーゲームは立派だ

 

【野球盤】

 

サッカーゲームと時を同じくして「野球盤」というゲームがあった。むしろ

サッカーゲームよりもポピュラーであったのかも知れない。

エポック社から野球盤が発売されたのは昭和33年ではすぴーと同い年でも

あるが、人気がでるようになったのは、発売後10年くらいかかるほど

エポックでモダンなものであったと言える。

その後、任天堂の「ディズニー野球盤」、バンダイから「ピーシー野球盤」

が出たり、負けじと元祖エポック社からも「アトム野球盤」「巨人の星〜

消える魔球版」など人気キャラを活用してモデルチェンジし、ついには

「ドーム球場版」に至るというロングセラーなのだ。

ちなみにはすぴーは、知り合いのおもちゃ問屋の在庫処分品だったようで

「セ・パオールスター野球盤」というおこちゃまには、あまり人気のない

タイプのものが父からあてがわれた。

「いやじゃ、いやじゃこんなんいやじゃ」とダダをこねたが、父は「アホ、

贅沢をいうんじゃない!野球盤なんてものは仕組みはみんな同じだ!」と

星一徹のようにちゃぶ台をひっくりかえしそうな勢いで怒ったので、はすぴー

は「うーむ、父の言うことも一理あるな」と自分に言い聞かせる良い子に

変身した記憶がある。

 

ここで野球盤をご存知でない方に若干の説明をさせてもらいます。

下の写真を見れば、おおよその想像がつくと思うが、基本は2人で遊ぶ

ゲームである。一人はピッチャーで、もう一人はバッターという役割を

演じなければならない。

パチンコ玉より少し小さ目の鉄の玉をボールにみたて、バネ仕掛けの

ピッチャーがボールを投げ、これまたバネ仕掛けのバッターがそれを

打ち返し、玉が穴に入る。その穴には「ホームラン」「2塁打」「アウト」

などと書いてあり、それに従いランナーを動かし、あとは野球のルール通り

に9回までやって点を多く取った方が勝利というゲームである。

当然のことながら「ホームラン」の穴には入りにくく、「1塁打」「アウト」

の穴には入りやすくようになっている。

 

このゲームのミソはボールが鉄製であることだ。それはなぜかといえば

ピッチャーとバッターの間に磁石がボードの下にあり、それをピッチャー

は上手くレバーを操作させて変化球を投げることができる。

この超変化球はボールを途中で止めることもできるし、90度のカーブ

で振り切ったバットに当ててアウトにする「大リーグボール1号」の

ような魔球になることもたまにあった。

 

大リーグボールといえば、地面に穴(ふた)があくタイプの野球盤は

「消える魔球バージョン」と呼ばれ、あまり使ってはいけないという

ローカルルールまで登場するくらい威力的であった。

 

野球盤はそれなりに楽しめ、雨の日には野球のできない男の子にとって

屋内で実戦感覚を満足させてくれるゲームであったが、点数が入り

過ぎてバスケットボールみたいな点の取り合いになってしまい、勝負に

時間が掛かりすぎるという難点もあったと思う。

またボールも予備のものが2〜3個入っていたと思うが、なぜかすぐに

なくなってしまい、パチンコ玉を代用している所有者も意外と多かったように思う。

 

現代のおこちゃまに野球盤で遊ばせたら面白いと思うのか、つまらないと

思うのかそれが問題であり、はすぴーはハムレットのように悩んでしまいそうだ。。。。。

   

 

野球盤・サッカーゲームについてはのサイトがとても充実しています。

(原稿:1999.12.21) 


「あの頃」のセピア色の想い出 

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